東京都内のビル内店舗における蜂駆除・害虫駆除実績
東京都内のビルに入居する店舗より、店内近くで蜂の巣を見つけたとのことで蜂駆除のご依頼がありまし
た。現場はビル内の店舗ということで、蜂による刺傷被害はもちろん、巣から飛び散る害虫の死骸や薬剤が
店舗の商品に及ぶリスクも考慮する必要があります。蜂駆除と同時に害虫駆除全般の対策も求められるケー
スであり、プロの施工業者として迅速かつ慎重な対応を心がけました。以下、現地調査から施工準備、作業
中の配慮事項、作業後の確認、お客様の反応、さらには今後の対策提案まで、実際の作業手順に沿って詳し
く報告いたします。
現地調査と施工準備
ご依頼を受けた当日、当社の担当スタッフが現地に急行しました。店舗責任者の方に状況を伺い、まずは店
内外の現場調査を実施します。蜂が飛び回っている場所や軌道を観察し、巣の位置と蜂の種類を特定しまし
た。今回確認されたのはアシナガバチ(細身の足長蜂)で、店舗入り口上部の看板裏手に小ぶりな巣を作っ
ていました。巣がある場所は人目には付きにくい箇所でしたが、蜂自体は店内にも飛び込みかけており、こ
のまま放置すれば店舗利用者が刺される恐れも高い状況でした。
巣の位置と蜂の種類・数、そして周囲環境(商品棚や照明の位置、通行人の有無など)を把握した上で、リ
スク判断を行います。経験上、アシナガバチの巣は比較的早期に除去すれば被害を最小限に抑えられるた
め、早急な駆除が必要と判断しました。また高所の作業にはなりますが、店舗内で脚立を立てれば手が届く
高さであり、特殊な高所作業車などは不要と確認できました。
現場調査後、お客様(店舗ご担当者様)に駆除作業の方針と見積もりをその場でご提示しました。巣の場所
や蜂の活動状況、作業に必要な手順を丁寧に説明し、ご了解をいただいた上で施工準備に入ります。防護服
や機材の準備もこの段階で行います。当社作業車に常備している蜂駆除専用の防護服に着替え、メッシュ状
の防護フード付き帽子をかぶり、厚手の手袋を装着して肌の露出を完全になくしました。さらに手首や裾な
ど蜂が侵入しそうな隙間はテープでしっかり密封します。今回は屋内店舗での商品保護も重要なため、巣
の真下周辺の店舗什器や商品をビニールシートで養生しました。レジカウンターや陳列棚にも薬剤が飛散し
ないようカバーを掛け、万一に備えて店内の他エリアへの導線も確保・養生しています。こうした準備を万全
に整えた上で、いよいよ駆除作業に取りかかります。
使用薬剤・施工機器と噴霧・注入方法
今回の蜂(アシナガバチ)駆除にあたっては、即効性と安全性の高い業務用殺虫剤を使用しました。具体的
には、ピレスロイド系の有効成分を含むエアゾールタイプの蜂駆除薬剤です。ピレスロイド系薬剤はハチな
ど害虫に対して速やかに神経を麻痺させる作用があり、噴射すれば素早くノックダウン効果(動きを止める
効果)と致死効果を発揮します。また哺乳類への毒性が低く、空気中ですぐ分解されやすい性質を持つ
ため、人が利用する店舗内で使用しても比較的安心できる点も選定理由です。さらに、今回使用したスプ
レー剤には残効性(効果の持続性)も考慮した成分が配合されており、駆除後もしばらく薬剤効果が残るこ
とで蜂の再巣作り予防にも寄与します。
使用した主な薬剤・機材類は以下の通りです
- 殺虫剤:ハチ専用エアゾールスプレー(ピレスロイド系有効成分を配合)。速効型かつ巣への浸透力が高いもので、巣1個あたりスプレー缶1本を使い切る前提で充分な量を準備しました。巣ごと薬剤を行き渡らせることで、一網打尽に駆除します。
- 防護服・保護具:刺され防止用の白色防護服一式(上記の通りメッシュフード、厚手グローブ、防護マスク等)。蜂は黒など濃い色に攻撃的になる習性があるため、身体を覆う服は白系で統一しました。また匂いにも敏感なため、作業前には香水や整髪料など強い匂いのするものは身につけないよう留意しています。
- 脚立:店舗内で巣の位置に届く高さの脚立を使用しました。高所作業の安定性を確保するため、脚立の脚元には滑り止め処理を施し、スタッフが支えて安全確認しながら使用しています。噴霧器具:スプレー缶ノズルだけでは届きにくい巣の奥にも薬剤を行き渡らせるため、ロングノズル(延長器具)を活用しました。長さ数十センチのポール状噴霧器を巣の隙間や入口に差し込み、薬剤を深部まで注入します。
- 養生シート:施工前に店内の床や什器に敷設したビニール養生シートです。作業中に飛散した薬剤や落下した蜂・巣の破片が床や商品に直接触れないよう保護します。耐薬品性のシートを広範囲にわたり敷き詰め、万全の体制で望みました。
準備した機材を用いて、いよいよ蜂の巣への薬剤噴霧・注入作業を開始しました。まず脚立を巣の近くに設
置し、距離をとりつつ巣に向けてスプレーを噴霧します。巣の出入口付近に狙いを定め、一定距離からスプ
レーを連続噴射すると、勢いよく噴き出す薬剤で巣に取り付いていた蜂が次々に落下していきます。周囲を飛
んでいた働き蜂にもまんべんなく薬剤がかかり、数十秒ほどで動きが沈静化していきました。蜂の動きが
鈍ってきたのを確認したら、注入工程に移ります。長ノズルを巣の内部に挿し込み、内部奥深くまで殺虫剤
を注入しました。一ヶ所からたっぷり薬剤を注入した後、巣の別の側面にもノズルを差し込む穴を開け
て、同様に薬剤を追加注入していきます。巣全体に行き渡るよう複数方向から薬剤をしみ込ませること
で、中にいる幼虫や女王蜂まで確実に駆除します。作業中、噴射音と蜂の羽音が一瞬大きくなりましたが、
プロの経験上これは想定内の反応です。強力な薬剤が行き渡ったことで巣内の蜂は短時間で行動不能となり、
作業者に襲いかかってくる個体は見られませんでした。十分に薬剤が行き届いた段階でスプレーを停止し、
しばらく様子を見守りました。
薬剤注入後、巣から出てくる蜂がほとんどいなくなったことを確認し、巣の除去作業に取りかかります。巣
が固定されている看板裏の狭い空間に工具(スクレーパーのような器具)を差し入れ、ゆっくりと巣を剥が
していきました。巣を傷つけて蜂が飛散しないよう慎重に力を加え、接着部分を少しずつ剥離させます。
ある程度隙間が開いて巣がぐらついた段階で、両手で巣本体をしっかり掴み、静かに引き剥がしました。無
事に巣を根元から取り外すことに成功し、即座にビニール袋に巣を回収して封をします。これで巣そのもの
の駆除は完了です。
作業中に配慮したこと
蜂や害虫の駆除作業においては、安全確保と周囲への影響軽減のため、多方面に配慮しながら進める必要が
あります。今回のビル内店舗での害虫駆除作業でも、以下のポイントに特に注意を払いながら施工を行いま
した。
営業時間への配慮:店舗の営業中に駆除を行うと、お客様や従業員に危険が及ぶ恐れがあるため、作業は営業時間外を選定しました。蜂は夜間になると活動が落ち着き巣に戻る習性があるため、閉店後から早朝にかけての時間帯を作業時間としています。幸いご依頼当日は当日夜に作業の時間を確保できたため、店舗側と調整の上、閉店後すぐに作業開始し翌営業開始前に完了させました。これにより店舗の営業への支障を避けるとともに、蜂の動きが鈍い時間帯に安全かつ効率的に駆除を行えました。
臭気対策:殺虫剤散布に伴う薬剤臭にも配慮しました。店舗内で食品や衣料品を扱う場合、強い薬剤臭が残ると営業再開時に支障をきたします。今回使用したピレスロイド系薬剤は比較的低臭ではありますが、念のため換気設備を一時停止して作業し、作業後に十分な換気時間を設けています。さらに臭気がこもりやすい空調ダクト周辺には消臭効果のある薬剤も併用し、臭いの残留防止に努めました。作業完了後にはスタッフ自ら店内を巡回し、異臭が残っていないか確認してからお引き渡ししています。
薬剤の飛散防止:店内養生を徹底するとともに、噴射の角度や距離にも細心の注意を払いました。薬剤はターゲットである蜂の巣とその周辺にのみ行き渡るよう噴射方向をコントロールし、不用意に広範囲へ霧状の薬剤が飛ばないようにしています。周囲の壁や天井に薬剤が付着した場合は後述の清掃で拭き取れば問題ありませんが、商品棚などへは極力かからないよう近距離から直接吹きかける方法を採りました。噴霧器具のノズル先端を巣近くまで近づけて注入することで、周囲への飛散を最小限に抑えています。また、飛び散った蜂の死骸が商品に落ちないよう、巣の真下には予め養生シートとトレーを配置し、落下物をしっかりキャッチできる体制を整えました。
安全管理と周辺への配慮:作業エリア周辺には立入禁止措置を行い、第三者が近づかないようにしました。ビル内の他店舗や居住者にも事前に声かけを行い、作業中は念のため店舗外の通路を一時的に封鎖しています。作業員同士は常に声を掛け合い、万一蜂が逃げ出しても迅速に捕獲・駆除できるよう捕虫網(網棒)や粘着シートも手元に用意しておきました。実際、巣から逃げ出そうとする蜂が数匹見られましたが、予め準備していた粘着シートで確実に捕獲し、周囲に被害が及ばないよう対処できています。さらに万一刺されても被害を最小限にするため、エピペン(緊急用アナフィラキシー補助治療薬)を携行し、救急連絡先も共有して臨みました。結果として事故や怪我もなく、安全第一で作業を完遂することができました。
作業後の効果確認とお客様の反応
巣と蜂の除去作業が完了した後、効果確認のためにしばらく現場の様子を観察しました。巣を取り除いて
も、巣の外に出ていた戻りバチ(作業中に巣から離れていた働き蜂)があとから戻ってくるケースがあるため
です。10~15分程度、店舗の出入口付近や看板周りを監視したところ、数匹の蜂が巣のあった場所に舞
い戻ってきました。しかし巣が無くなっているため周囲を飛び回るだけで、最終的には薬剤の効果で地面に
落ちていきました。逃げようとする蜂については、先述の捕虫網で一匹残らず捕獲・駆除し、残存個体がい
ないことを確認しています。さらに、念には念を入れて巣があった付近への追加処理も実施しました。具
体的には、巣を除去した看板裏の空間や周辺の壁面に対し、もう一度殺虫剤を噴霧しています。蜂は一度駆
除しても同じ場所に再度巣を作ろうとする習性があり、戻りバチが再度営巣を試みる可能性も否定できま
せん。そのため、戻りバチ対策として巣のあった箇所一帯に薬剤を行き渡らせ、薬剤成分の残効性(数週間
~1ヶ月程度持続)によって再発生を予防する措置を施しました。この処理により、新たな蜂が同じ場所
に近寄っても忌避効果で巣作りしづらくなります。最後にもう一度周囲を目視と音で確認し、蜂の活動音や飛
翔が完全に止んだことを確認して作業完了となりました。
効果確認が済み、お客様(店舗ご担当者様)へ結果報告を行いました。駆除前後の写真もお見せし、取り外
した巣もご確認いただきます。巣の大きさは直径約10~15cmほどで、中には幼虫が多数いたことから、まさ
に今後被害が拡大する寸前で対処できたケースでした。その旨を説明すると、お客様も「早めに対応いただ
けて本当に助かった」と安堵の表情を浮かべておられました。営業中に店内へ蜂が入ってきたときはスタッ
フの方々も大変不安だったそうで、プロによる迅速な蜂駆除の対応で問題が解決し、安心して店舗運営がで
きると喜んでいただけました。「これでお客様にも安全にご来店いただけますね」との言葉をいただいた
時、私たち施工スタッフも心からほっとすると同時に、プロとしてお役に立てた達成感を感じました。報告
書をその場で作成してお渡しし、今回の蜂駆除作業の完了と効果を正式にご報告いたしました。お客様か
らは「駆除だけでなく、周囲の養生や後片付けまで非常に丁寧ですね」とのお褒めの言葉も頂戴し、施工業
者冥利に尽きる思いでした。
今後の対策:定期害虫駆除施工の提案
今回の蜂駆除作業は無事完了しましたが、店舗やビルの環境を根本から見直すことで再発防止や他の害虫対
策にも繋げることが重要です。都市部のビル内店舗では、蜂以外にもゴキブリやハエ、ネズミといった害虫
・害獣の発生リスクが常に存在します。特に飲食店や食品を扱う店舗の場合、建物内の排気口から漏れる
匂いや廃棄物に惹かれてゴキブリやハエが発生しやすい傾向があります。ビル全体で見ても、ひとつの店
舗に発生した害虫が配管や通路を伝って他のフロアに拡散するケースも珍しくありません。そこで当社で
は、今回ご依頼いただいた店舗様に対し、定期的な害虫駆除・予防サービスのご提案を行いました。
具体的には、年間を通じた定期施工プランです。たとえ現在目に見える害虫被害がない場合でも、プロによ
る定期的な点検と管理を実施することで将来的なリスクを大幅に減らすことができます。専門業者による
巡回点検では、単に蜂の再発だけでなくゴキブリやその他害虫の侵入経路の有無、繁殖兆候の確認、建物構
造上の問題点(隙間や湿気溜まり箇所など)のチェックを行います。そして必要に応じて予防処置(薬剤散
布やトラップ設置)も適宜行うことで、害虫の発生を未然に防ぎます。こうした包括的な害虫防除対策
は、初期投資こそかかるものの、大きな被害や営業停止といったリスクを防ぐ保険となります。実際、定期
契約をご利用いただいているお客様からは「いつも清潔な環境を保てている」「突然の害虫発生がなくなり
安心できる」とご評価いただいております。
併せて、店舗様ご自身で取り組める環境改善のアドバイスもいくつか提案いたしました。まず、店舗周辺の
清掃と整理整頓です。定期的な清掃により、食べ物のカスやホコリを溜めないことでゴキブリなどの温床を
無くします。特に厨房エリアやゴミ置き場は害虫の温床になりやすいため、消毒や清掃頻度を高めていただ
くようお願いしました。また、侵入口の封鎖も重要です。今回蜂の巣が作られた看板裏の隙間のように、建
物には小さな隙間や穴が無数に存在します。配管まわりの隙間や壁の割れ目など、害虫が侵入・営巣しそう
な箇所は専門業者によるコーキングやメッシュ網の設置などで封鎖することをご検討いただきました。蜂に
関しても、春先(営巣が始まる時期)には建物外周をチェックし、初期の小さな巣を見つけた段階で除去す
るようアドバイスしています。これらの対策を講じることで、ビル全体の害虫発生リスクを下げ、快適で安全
な店舗環境を維持できると考えております。
お客様も当社からの提案に熱心に耳を傾けてくださり、「ぜひ定期点検も含めて今後お願いしたい」と前向
きなお返事をいただきました。店舗と建物の特性に合わせたオーダーメイドの防除計画を改めて作成し、後
日ご提案差し上げる段取りとなりました。私たちも引き続きお客様の安心・安全な店舗運営をサポートでき
るよう、万全の体制で臨んでまいります。
最終清掃と撤収
十分な効果確認と再発防止処置、そしてお客様への報告と今後の提案まで終えた後、最後に現場の最終清掃
を行いました。養生に使用したビニールシートやテープ類を丁寧に撤去し、店内の元のレイアウトを崩さな
いよう注意しながら後片付けを進めます。まず作業エリア周辺をくまなく清掃し、残留した殺虫剤の液滴や
蜂の死骸を全て取り除きました。床や棚にわずかでも薬剤が残っていると安全上よろしくないため、アル
コール系の清掃剤で拭き上げ、乾拭き仕上げまで実施しています。幸い養生シートが功を奏し、店内商品
や設備に汚損は一切ありませんでした。念のため作業した付近の壁や床も消毒液で軽く拭き取り、衛生面に
も配慮します。
除去した蜂の巣および蜂の死骸については、当社でまとめてポリ袋に二重に封入しました。基本的には可燃
ゴミとして廃棄可能なため、お客様には後日地域のゴミ収集日にお出しいただくようお願いし、袋には「蜂
駆除済み」とわかる表示を貼ってお渡ししています(※自治体によっては回収できない場合もあるため、その
際は当社で回収処分いたします)。最後に最終チェックとして、店舗内の照明や機器を元通りに復旧させ、
異常がないか確認しました。養生取り外し時に動かした什器もすべて元の位置に戻し、作業前と同じレイア
ウトになっていることをお客様と一緒に確認していただきました。店長様から「本当に巣があったとは思え
ないくらい綺麗ですね」とのお言葉をいただき、清掃と撤収作業も問題なく完了です。
以上が、東京都内ビル内の店舗で実施した蜂駆除・害虫駆除作業の一連の流れになります。調査・準備から
始まり、駆除作業、事後確認、清掃までトータルで約2時間程度の作業時間でした。プロの施工業者ならでは
の迅速かつ安全第一の対応で、お客様の大切な店舗をお守りすることができた事例として、私たちも大変嬉
しく思っております。今後も何かお困りのことがあればすぐに駆け付け、適切な害虫駆除対策を講じる所存で
すので、引き続き安心して営業を続けていただければ幸いです。
今回の経験を活かし、当社では引き続き「蜂駆除 都内 店舗」「害虫駆除 ビル」といったニーズに対し万全の
サービス提供を行ってまいります。店舗やビルでの蜂・害虫被害でお困りの際は、ぜひ専門業者である私たち
にご相談ください。早期発見・早期対処で安全・快適な環境を取り戻すお手伝いをいたします。スタッフ一
同、確かな技術と経験をもってお待ちしておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。