小学校 床清掃および空調フィルター清掃 作業報告

神奈川県内小学校 床清掃および空調フィルター清掃 作業報告

当社は先日、神奈川県内のある小学校にて、広いオープンスペース(通路兼用)の床清掃および空調フィルター清掃作業を行いました。本報告書では、今回実施した学校 床清掃プロジェクトの施工内容と結果について、実務的な視点からご報告いたします。新しく美しい木のフローリング床を対象に、プロの清掃業者ならではの技術と工夫を凝らした作業となりました。
 

1. 施工準備(道具・資材・現場確認)

作業前に現場を確認したところ、床材は新しく美しい木製フローリングでした。広いオープンスペース全体が今回の清掃範囲となっています。清掃に先立ち、床材に適した清掃方法と薬剤を選定するため、材質や既存ワックスの状況を慎重にチェックしました。
また、作業に支障が出ないよう周辺の家具や備品を事前に移動し、床面を完全に露出させました。

今回の床清掃および空調フィルター清掃のため、以下の主な道具・資材を用意しました。
 

床清掃機材:
ポリッシャー(床用洗浄機)各種パッド、吸水バキューム(汚水回収用業務用掃除機)
 

清掃用薬剤・資材:
木床用中性洗剤、樹脂ワックス(床材に適した製品)、モップ、バケツ、マイクロファイバークロス
 

養生・安全用品:
養生シート(ビニールシート)・マスキングテープ(周辺保護用)、脚立(高所作業用)

その他:
高圧洗浄機(フィルター洗浄用)、必要に応じた防護具(マスク・ゴーグル等)

準備段階では、床や周囲を傷つけないよう養生シートを必要箇所に敷き、壁や備品もマスキングテープで保護しました。また、清掃中の安全確保のため作業エリアを明確に区画し、「立入禁止」の表示を設置しています。以上の準備を整えた上で、フロア洗浄作業に取りかかりました。

 

2. フロア洗浄(洗剤選定、ポリッシャー、汚水処理)

まず、床洗浄に入る前にダスターモップや業務用掃除機で床全面のホコリ・ゴミを丁寧に除去しました。この下地処理をしっかり行ったことで、その後の洗浄およびワックス仕上げの品質も大きく向上しました。

 

次に、床材を痛めない木床用の中性洗剤を選び適切に希釈してから、床全体に均一に塗布しました。広い面積の洗浄には業務用床洗浄機(ポリッシャー)を使用し、ムラなく機械洗浄しています。新設の木床であるため、柔らかい白パッドを選択し、表面の光沢を損ねないよう配慮しながら洗浄しました。ポリッシャーの回転ブラシによって日常清掃では落としきれない頑固な汚れも効率的に浮き上がらせることができました。

 

洗浄後は、床面に残った洗浄液や汚れを吸水バキューム(水専用の業務用掃除機)ですばやく回収しました。実際、作業中に洗浄水が黒く濁るほど蓄積した汚れが除去されたことを確認しています。さらにフロアスクイージー(床用ワイパー)やモップで細かな水分も拭き取り、床面を清潔な状態で乾燥させました。洗浄工程を終えた時点で、フローリング本来の木目の美しさが際立って見えていました。
 

3. 仕上げ
(ワックス2層塗布、乾燥確認、作業者の工夫・感想)

床面が十分に乾燥したことを確認してから、仕上げに樹脂ワックスを2層にわたり塗布しました。まず1層目は薄く均一にワックスを塗り広げ、約30分間乾燥させました。その後、2層目を重ね塗りしています。二度塗りとすることで光沢と耐久性が向上し、床材を保護する厚みのある皮膜を形成できました。作業中は窓を開けて換気しつつ、ホコリが舞い込まないよう細心の注意を払って丁寧に塗布作業を行いました。

 

今回は新しい木のフローリングということもあり、作業者一同いつも以上に床に傷を付けないよう注意を払って作業しました。例えば、ワックス塗布前にはマイクロファイバークロスで床面を軽く拭き上げ、微細なチリまで取り除いてから塗る一手間を加えました。これは美しい仕上がりを得るための当社スタッフの工夫です。また、ワックス塗布後には照明の映り込み具合でムラがないか確認し、必要に応じて塗り直しも検討するなど、経験に基づく判断を随所で行いました。作業者からは「新品同様の輝きを取り戻した床を見て達成感を覚えました」との声も上がっており、プロとして現場の状態に合わせた最適な施工ができたと感じております。

 

4. 復旧作業(家具復元、最終チェック)

ワックスが十分に乾燥・硬化した後、清掃前に移動させていた備品や家具類を元の位置へ復元しました。その際、床面に傷を付けないよう全て持ち上げて運搬し、机や棚の脚には必要に応じてフェルトカバーを再装着するなど細心の注意を払いました。復元にあたっては、作業前に撮影しておいた写真やレイアウト図を参照し、配置が完全に元通りになっていることも確認しています。

 
  • 床面の仕上がりを目視で確認(ワックスの塗りムラ・塗り残しがないかを点検)
     
  • 安全性の確認(床が完全に乾燥し、滑りやすい箇所がないことを確認。必要に応じて「滑り注意」の掲示も設置)
     
  • 清掃漏れがないか(床の隅や壁際に汚れや洗剤成分が残っていないか最終チェック)
     
  • 現場復旧状況の確認(脚立や養生シートなど使用機材をすべて撤去し、清掃前よりきれいな状態になるよう整理整頓)

     

5. 空調フィルター清掃(高圧洗浄、乾燥、再装着)

床の乾燥を待つ間、並行して空調機器のフィルター清掃作業も行いました。対象となる空調ユニットはオープンスペース天井付近に設置されたもので、高所作業が必要でした。まず機器真下の床面に養生シートを広げ、ホコリや洗浄水が床に落ちても大丈夫なよう保護します。続いて脚立を安定させて立て、2名体制で安全にフィルターを取り外しました(一人が脚立に上がり、もう一人が下で支えて補助)。フィルターには長期間蓄積したホコリが厚く付着しており、取り外し時に周囲に落とさないようゆっくり丁寧に扱っています。

 

取り外したフィルターは屋外に持ち出し、高圧洗浄機を用いて洗浄しました。事前に軽く掃除機で表面のホコリを吸い取った後、高水圧でフィルターの細かな目に詰まった汚れまで一気に洗い流しました。洗浄には環境に配慮した中性洗剤を薄めて使用し、フィルターの材質を傷めないよう留意しています。高圧の水流によって茶色く濁った汚れ水が流れ落ち、フィルター本来の白さが戻ったことを確認しました。洗浄後は余分な水分を軽く振り落としてから日陰で自然乾燥させ、完全に乾くまで十分な時間を置いています。

 

フィルターが十分乾燥した後、再度室内に持ち込み空調機に再装着しました。取り付けの際にはパッキンやフレームのはまり具合も点検し、フィルターが確実に所定の位置に固定されていることを確認しています。最後に空調を試運転し、異音がないことと吸排気の流れがスムーズになったことを確認しました。清掃後のフィルターは目詰まりが解消されたため、空調効率が向上し風量も明らかにアップしています。これにより、室内の空気環境も大きく改善される見込みです。
 

6. 総評・現場の印象(床の状態、衛生改善、次回提案など)

清掃作業後のオープンスペースは、木目の美しさと光沢が際立つ床面へと生まれ変わりました。新設当初の明るい風合いが見事に蘇り、教職員の方からも「見違えるようだ」とご好評をいただいております。プロの学校床清掃によって蓄積汚れが除去されたことで、日常清掃では落としきれなかった黒ずみやくすみが解消し、衛生面でも大きな改善が見られました。また、空調フィルターの洗浄によって空気中の埃も減少し、児童・生徒が過ごす空間の空気質が向上しています。床と空調の両面から清潔さを高めたことで、施設全体の快適性と衛生環境が向上したと考えられます。

 

今回の施工を踏まえ、今後の維持管理について以下の提案をさせていただきます。
 

定期的な床清掃の実施:
床の美観と衛生を保つため、プロによるフロア洗浄・ワックス掛けを年1~2回程度(夏休みや冬休みなど長期休業期間)に定期的に行うことをおすすめします。適切な頻度で清掃を実施しワックス層を維持することで、木床の寿命を延ばし、常に安全で清潔な床面環境を確保できます。
 

空調フィルター清掃頻度の見直し:
空調効率の維持と室内空気の衛生管理のため、フィルター清掃は年に3~4回(季節の変わり目ごと等)の頻度で実施することを推奨します。定期的なフィルター清掃により電力コストの削減にもつながり、常に良好な空気環境を保つことが可能です。
 

汚れ抑制策の導入:
土足で利用するオープンスペースの汚れを軽減するため、出入口に泥落としマットやグリッドマットの設置をご検討ください。日々持ち込まれる砂埃を減らすことで床面の劣化を抑制し、日常清掃の負担軽減と美観維持に寄与します。

 
以上、現場での作業内容と所見を報告いたしました。今回の作業で得られた知見を今後の業務にも活かし、引き続き安全で清潔な学校環境の維持にプロの清掃業者として貢献してまいります。
 

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