東京都内イタリアンレストランの高所ガラス清掃実績
先日、東京都内にあるイタリアンレストランから店舗の窓ガラス清掃のご依頼をいただきました。ビル2階部分の大きなガラス面で、高所ガラス清掃を要する現場です。本記事では、プロのガラス清掃業者として現場での安全対策や作業手順、工夫したポイントについて詳しくご紹介します。
現場概要と清掃前の状況
現場はガラス張りの外壁が特徴的なイタリアンレストランで、建物の2階に幅広の大型窓ガラスが設置されています。日当たりの良い立地ですが、外気にさらされるガラス面にはホコリの付着や雨だれによる水垢汚れが目立っていました。
また、飲食店という性質上、内側には手垢や油分の付着も見られ、ガラスの曇りやくすみの原因となっていました。店内の雰囲気を明るく保つためにも、定期的な窓ガラス清掃が欠かせない状況でした。
作業準備と安全対策
作業当日は、清掃開始前に現場の安全確認と準備を徹底しました。今回清掃する窓ガラスは地上から約4メートルほどの高さに位置しており、法律上「高所作業」に該当します。そのため、安全第一で作業を行うために次のような対策を講じています。
保護具の着用徹底: 清掃スタッフ全員がヘルメット、安全帯(フルハーネス型墜落制止用器具)、滑りにくい作業靴や手袋など必要な保護具を正しく着用しました。脚立の安定確保: 脚立は安定した地面に設置し、脚立の脚元には滑り止めマットを敷いています。さらにもう一人のスタッフが下で脚立を支え、作業中に脚立がぐらつかないよう固定して転倒を防止しました。命綱の設置: 万が一の墜落に備え、建物の梁(はり)部分に仮設のロープ(親綱)を張り、安全帯のフックを確実に掛けて作業者の身体を命綱で保持しました。
作業エリアの区画: 作業エリア周囲にはカラーコーンを立ててロープで囲み、歩行者や店舗スタッフが誤って近づかないよう周知しました。高所から清掃水が滴下する可能性もあるため、下を通る人への配慮も万全です。
作業時間の選定: 清掃作業は店舗の営業時間外である早朝に実施し、来店客や店舗の営業に影響が出ないよう時間帯を工夫しました。
高所ガラス清掃の作業手順
実際の窓ガラス清掃作業は、外側と内側の両面に対してプロの手順で丁寧に進めました。ここでは、高所ガラス清掃における具体的な作業手順を段階的にご説明します。
外側ガラス面の洗浄: まず店舗外から窓ガラス外側の清掃を開始します。安全対策を再確認したうえで脚立を適切な位置にセットし、届く範囲ごとに順序立てて作業しました。ガラス用洗剤を含ませたウォッシャー(清掃用のモップ)でガラス全面の汚れをしっかりと洗浄し、その後プロ用スクイジーで上部から下部へと水切りします。幅の広いガラス面のため一度に全幅は対応できず、脚立の位置を横に少しずつずらしながら確実に拭き上げました。拭き残しやスジが出ないよう、一か所ごとにスクイジーで水滴を切った後、乾いたクロスでガラスの縁や角の細部まで丁寧に仕上げています。
内側ガラス面の洗浄: 続いて店内に移り、窓ガラス内側の清掃を行いました。内側は外側ほどのホコリはありませんが、お客様の手が触れる機会も多いため手垢や油膜による曇りが見受けられます。室内の床やテーブルなどが濡れないよう養生シートで保護し、必要に応じて室内用の脚立や踏み台を用いて高所まで手が届くようにしました。基本的な清掃手順は外側と同様で、洗剤拭きとスクイジーによる水切り、さらにクロス仕上げまで一連の工程をしっかりと実施しています。特に内側清掃では、汚水が床に滴らないようスクイジーで水切りする際に下側にウォッシャーを当てて水滴を受け止め、店舗内を汚さないよう細心の注意を払いました。
安全第一で進めた作業の工夫ポイント
今回の高所ガラス清掃において、安全かつ効率的に作業を進めるために現場で工夫したポイントをいくつかご紹介します。
- 作業時間の工夫: 清掃作業は飲食店の営業時間外である早朝を選び、店舗の営業に支障が出ないようにしました。また、早朝は人通りも少なく、高所作業を安全に行うのにも適した時間帯です。天候と気象条件の考慮: 当日は天候にも配慮し、風が弱く雨の心配がない晴天の日を選定しています。高所作業は強風時に墜落リスクが高まるため、事前に天気予報を確認して安全なタイミングでスケジュールを組みました。
- 適切な清掃方法の選択: 清掃方法については、建物構造と周囲環境を踏まえて脚立での作業を選択しました。2階部分程度の高さであれば脚立で十分手が届き、重機(高所作業車や足場)を設置する必要がなく短時間で効率よく対応できると判断したためです。もちろん、より高層で脚立が届かない場合や安全確保が難しい場合には、ゴンドラやロープブランコによる作業に切り替える柔軟性も備えています。
- チーム体制と声掛け: 清掃は2名体制で行い、一人がガラス面を拭き上げ、もう一人が下で脚立を支えるとともに周囲の安全確認を担当する役割分担としました。常にスタッフ同士で声を掛け合い、道具の受け渡しや異常の有無を確認しながら作業を進めることで、安全性と作業効率を両立しています。
- 洗剤・道具の工夫: 清掃には飲食店でも安心して使えるガラスクリーナーを使用し、室内に嫌な臭いが残らないよう配慮しました。油分のこびりつきには専用の洗浄液を併用し、頑固な水垢汚れに対してはプロ用のスクレーパー(ガラス用ヘラ)で傷を付けないよう慎重に削り落としています。
- 仕上がりのチェック: 清掃後は外と内の両側からガラス面を確認し、角度によって見える拭きムラやスジが残っていないか入念にチェックしました。高所の窓ガラスは地上から見上げた際にわずかな汚れも目立ちやすいため、最後にスタッフ同士で仕上がりをダブルチェックし、見逃しがないよう徹底しています。
清掃後の状態とお店への効果
こうして高所ガラス清掃を無事に完了し、施工後にはガラスが新品同様の透明感を取り戻しました。曇りが取れた窓からは明るい日差しが店内奥まで差し込み、開放的で清潔感あふれる空間によみがえっています。飲食店において窓ガラスが綺麗であることは衛生的な印象につながり、お客様にも安心感を与える重要な要素です。
今回の施工によって、店舗の外観美観も大きく向上しました。歩行者が見上げた際にもクリアなガラス面が目を引き、お店の雰囲気やこだわりが外からもしっかり伝わるようになったと思います。高所部分の窓ガラス清掃はプロの技術と安全対策なしには難しい作業ですが、当社では豊富な経験を活かし、お客様の大切な店舗の美観維持をサポートいたします。今後も東京都内をはじめ、あらゆる現場で安全・確実なガラス清掃サービスをご提供してまいります。