東京オフィス会議室仕切り工事レポート:固定式ハイパーテーションで会議室を分割
会議室仕切り工事の概要
クライアント企業から、大型会議室を分割してミーティングスペースを増やしたいというご要望をいただきました。そこで約40㎡の大会議室に固定式ハイパーテーション(床から天井まで届く間仕切り壁)を設置し、それぞれ約20㎡の会議室2室を新設する会議室分割工事を実施しました。固定式ハイパーテーションは天井まで壁を作るため遮音性・プライバシーに優れ、常設の壁に近い高い仕切り効果を発揮します。
今回の工事は準備から施工、仕上げまで全てを1日で完了させ、翌日からすぐに新しい会議室をご利用いただけるようにしました。
事前準備と臨機応変な対応
事前に工事日までに会議室内の机や椅子など什器類を別室へ移動いただくようお願いしていました。しかし当日現場に入ると、会議用テーブルと椅子がいくつか残っていたため、当社スタッフが素早く臨機応変に対応し、それらを近くの別室へ運び出して十分な作業スペースを確保しました。
その後、床や壁面を傷つけないよう全面的に養生シートを敷設し、資材の搬入経路や施工箇所周辺も含めて丁寧に保護しています。既存のオフィス備品や内装に一切ダメージを与えないよう細心の注意を払いながら、工事の準備を整えました。
施工プロセス
養生完了後、いよいよパーテーション設置工事に取りかかります。まずは設置箇所の位置出しを行い、床と天井に間仕切り壁のラインを正確にマーキングしました。下地構造を確認し、しっかり固定できるポイントにアンカー(金具)を打ち込む位置を決定します。位置決めが済んだら、パーテーションの柱となるフレーム材を所定のラインに沿って立て、床・天井および既存壁へアンカーやビスで堅固に固定していきました。振動ドリルでの穴あけ作業時も、建物構造への影響や周囲への騒音に配慮し、安全第一で施工を進めます。
フレーム設置後はパネル材を順次はめ込み、隙間なく収まるよう微調整しながら固定しました。これにより、新しい壁面が現れ、一つの空間が二つの部屋に分かれます。
今回のような会議室の仕切り工事では、AV機器や照明用の配線にも注意が必要です。もともと一つの空間を二つに仕切るにあたり、片側の会議室でコンセントやLAN配線が不足しないよう事前に確認しました。例えば天井設置のプロジェクター用ケーブルや壁面コンセントが片方の部屋にしかない場合には、延長コードの敷設や新たな配線工事も検討します。幸い今回は既存設備の配置バランスが良く、配線経路の一部変更のみで両方の会議室に電源・通信環境を確保できました。
正確な位置出し:
図面に基づき墨出しを行い、パーテーション設置ラインとアンカー位置を正確にマーキング
確実な固定:
アンカー・ビスを用いて床・天井・壁にフレームを堅固に固定し、安定した間仕切りを実現
安全施工:
養生の徹底や騒音対策により、工事中の周囲への影響を最小限に配慮
配線への配慮:
電源コンセントや通信ケーブル類が新しい間仕切りで途切れないよう事前確認し、必要に応じて適切に処理
この工事における主なポイントは以下の通りです。
完成・最終確認
すべてのパネル設置と仕上げが完了した後、パーテーションと既存の床・壁・天井との取り合い部に隙間がないか、仕上がり状態を細部までチェックしました。お客様にも立ち会っていただき、新しく生まれた2つの会議室の出来栄えをご確認いただきました。パーテーションの接続部や表面の仕上がり、固定の安定性なども含め、直接ご覧いただくことでご要望通りに施工できていることを確認していただきました。
最後に、工事箇所および周辺の清掃・片付けを行い、養生材や工具・廃材をすべて撤去しました。事前に移動したテーブルや椅子も元のレイアウトに戻し、施工前よりもきれいな状態でお引き渡ししました。短時間の工事でしたが、作業後の室内清掃まで丁寧に実施することで、お客様に安心して新設の会議室をご利用いただける環境を整えることができました。
まとめ
本工事は、周到な準備とプロの技術によって短期間で高品質な会議室の仕切り施工を実現しました。大がかりな壁造作を行わずとも、パーテーション設置による会議室分割でオフィス空間を有効活用できます。限られた時間内の施工でも安全と仕上がりに妥協せず、お客様のご要望にしっかりお応えすることができました。