都内美術館のダクト清掃の実績
先日、美術館で行ったダクト清掃と交換作業の様子をご紹介します。この美術館は貴重な芸術作品を展示しているため、空調システムの維持が非常に重要です。空調が不具合を起こすと、湿度や温度が変動し、作品に影響を与える可能性があるため、定期的な点検と清掃が欠かせません。今回は、そのメンテナンス作業として、ダクト清掃と交換を実施しました。
作業の流れは、以下の通りです。
1. 施工準備
作業に入る前に、まず必要な道具を準備しました。使用した機材は、掃除機、研磨用パッド、各種ケミカル(洗浄剤)、養生テープ、養生シート、工具などです。特に養生材は、作業中にダクト内部に埃が飛散しないように、各ダクトの入り口や周囲を丁寧にカバーしました。これにより、空調機や美術館内の他の場所に汚れが移らないようにし、作業中も美術館の展示品を守ることができます。
2. 除塵清掃
次に、ダクト清掃の前準備として、まずは美術館内の床面、天井、壁面を掃除機で除塵しました。特にダクト周辺は、ホコリや汚れがたまりやすい場所なので、十分に気を使いました。その後、除塵した部分に水拭きを行い、細かいホコリや汚れを取り除きました。この作業を丁寧に行うことで、ダクト内に汚れが移らないようにし、清掃作業がスムーズに進みます。
3. 網戸の洗浄
美術館の空調システムの一部には、外気取り入れ箇所に網戸が設置されています。この網戸は、外部からのホコリやゴミが空調システムに入らないようにする役割を果たしています。今回は、網戸を分解し、アルカリ性の洗浄剤を使って徹底的に汚れを落としました。洗浄後は、しっかりとすすぎを行い、残留洗剤がないようにしました。乾燥させた後、元の位置に復旧しました。この作業により、空気の流れがさらに清潔になり、空調システムの効率も向上しました。
4. ダクト内部清掃
次に、ダクト内部の清掃作業に取り掛かりました。ダクト内には埃やゴミがたまりやすく、定期的に掃除をしないと、空調の効率が落ちてしまいます。掃除機を使い、ダクトの隅々まで吸引しました。また、必要に応じて研磨用パッドを使い、頑固な汚れも取り除きました。この作業は、空調機が最適な状態で機能し、美術館内の温湿度を安定させるために非常に重要です。
5. 復旧作業と撤収
ダクト内部の清掃が終わった後は、すべての作業がきちんと行われたか最終確認をしました。作業が終わった箇所については、すべての道具や養生を撤去し、最後に全体の後片付けを行いました。特に、美術館のような施設では清掃後の状態確認が重要です。全ての機器が正常に動作しているか、展示品に汚れがついていないかを慎重にチェックしました。問題がなければ、撤収作業を行い、現場を清潔な状態に戻して作業は完了です。
今回のダクト清掃作業により、美術館内の空調システムがさらに効率よく機能するようになりました。美術館では、展示物の保護と同じくらい空調システムの管理も重要です。定期的に清掃を行い、設備の不具合を早期に発見することで、美術館内の空気環境を良好に保ち、貴重な芸術品を守ることができます。これからも、このようなメンテナンス作業を通じて、施設の運営を支えていきたいと考えています。