アパレル店舗内装工事レポート: 限られた空間でのボード仕上げと白いパネルの工夫

アパレル店舗内装工事レポート: 限られた空間でのボード仕上げと白いパネルの工夫

新しくオープンするアパレル店舗の内装工事において、ボード仕上げによる壁面・天井施工を行いました。店舗オーナー様のご希望に沿い、限られた空間でも圧迫感を感じさせない工夫を凝らし、アパレルショップらしい洗練された空間を作り上げています。

本現場レポートでは、プロの施工業者としての視点から、施工手順と工夫したポイントを詳しくご紹介します。
 

施工準備: 綿密な計画と資材選定

施工に先立ち、図面を基にボードの種類・厚さ・設置位置を綿密に計画しました。今回の店舗は都心のビル一室でスペースに限りがあるため、搬入・作業動線も考慮して計画を練ります。使用するボード材には、軽量かつ高強度で仕上げ材との相性が良いものを選定しました。限られた空間での作業では、材料一つひとつの扱いやすさが仕上がりと作業効率に直結します。

例えば、重量のあるボードでは取り回しに苦労し時間を取られるため、当社では軽量タイプのボードを積極的に採用しています。また、接着剤やビス、パテ、パネルカバーなど必要資材も余裕をもって準備し、現場で「あれが足りない」とならないよう万全の体制を整えました。
 

ボード取り付け: 限られた空間での正確な施工

まず、壁面と天井に下地材(軽量鉄骨下地)をしっかりと取り付け、その上にボードを固定していきます。店舗内が手狭なため、大きなボードを搬入する際には周囲へのキズ防止に細心の注意を払いました。私自身、狭小店舗での施工経験が豊富なので、壁に当て布をしたり角を養生したりといった基本を徹底しています。ボードは事前の測定に基づき正確な寸法にカットし、できるだけ継ぎ目が少なくなるよう配置しました。

継ぎ目やビス穴はパテで丁寧に埋め、乾燥後に平滑に研磨します。この工程では職人の腕が仕上がりに表れます。

限られた作業スペースでも道具の置き場や足場を工夫し、作業効率と安全性を両立させました。例えば、脚立の位置を頻繁に変えなくて済むよう段取りを考えるなど、小さな工夫の積み重ねがスムーズな施工につながります。
 

仕上げ作業と最終チェック: ディテールへのこだわり

ボードの取り付けが完了したら、表面全体をサンディングして細部まで平滑に整えます。特に継ぎ目部分は入念に研磨し、下地処理の段階で発生したわずかな段差も残さないよう注意しました。その後、下地処理が完璧に整ったことを確認してから塗装工程へ移ります。塗装では、店舗コンセプトに合わせた色(今回は清潔感のあるホワイト)をムラなく塗り上げました。

狭い空間での塗装作業でしたが、換気や養生を徹底し、他の部位を汚さないよう丁寧に対応しています。最終チェックでは、照明を当てて壁面と天井に陰影がないか確認し、均一で滑らかな仕上がりとなっていることを施工チーム全員で確認しました。
 

施工者の所感: プロの目線で見えたポイント

今回のアパレル店舗内装工事では、限られたスペースでも工夫次第で高品質な仕上げが可能であることを再認識しました。現場では予想外の課題も出てきますが、経験を活かし施工方法を柔軟に調整することで乗り越えられます。

例えば、作業中に他業種の職人さん(電気工事など)と作業エリアが重なりそうになった際は、即座に段取りを話し合い、お互いの作業がスムーズに進むよう調整しました。これは小さな店舗工事では日常茶飯事ですが、チームワークとコミュニケーションが成功の鍵だと改めて感じます。

 

仕上がりについて:
オーナー様からは「想像以上に空間が広く感じる」とお喜びの声をいただきました。白いボードパネルと丁寧な仕上げによって、コンパクトな店舗でも明るく開放的な雰囲気を演出できたことが大きな成果です。当社では単にボードを貼るだけでなく、現場ごとの制約に応じた提案と工夫を行うことで、他社にはない付加価値を提供できるよう心掛けています。

今回の現場経験を今後の案件にも活かし、アパレル店舗オーナー様に満足いただける内装施工を追求してまいります。
 

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