オフィスのフロア増設に伴う荷物の搬入・搬出実績

オフィスのフロア増設に伴う荷物の搬入・搬出実績

 

1. 作業概要

当社では2025年5月頃、同一ビル内のオフィスフロア増設に伴う荷物の搬出入作業を行いました。この現場では、デスクやオフィスチェア、ワゴン(脇机)、大型の複合機、書類棚など、多くのオフィス家具や機器類を別フロアへ移動する必要がありました。

プロの業者として、安全かつ効率的に作業を進めることを第一に計画を立案し、ビルの共用部に十分配慮しながら施工を行いました。以下、現場での視点から作業の流れや工夫点をご報告いたします。
 

2. 施工準備

作業開始に先立ち、現場の状況と移動計画を綿密に準備しました。まず初めに、移動対象となる荷物をリストアップし、数量や寸法、重量を把握しました。主なオフィス家具・機器は以下の通りです。
 

  • デスク(執務机)
     
  • オフィスチェア(事務椅子)
     
  • ワゴン(脇机、小型キャビネット)
     
  • 複合機(大型コピー機)
     
  • 書類棚(書庫)
     

それぞれの荷物について、搬出入の方法や必要な人員を検討しました。例えば、デスクは搬出時に一時的に脚を取り外せるか確認し、複合機のような重量物は台車(カート)や複数人での運搬体制を用意しました。また、荷物ごとに新オフィスでの設置場所をあらかじめ把握し、スムーズに配置できるよう準備を整えました。

 

次に、安全対策として養生作業を徹底しました。廊下やエレベーター内、出入口付近などビルの共用部には厚めの養生シートや保護パネルを貼り、壁や床に傷や汚れが付かないよう丁寧に保護しました。エレベーターの内部は特に、大型機器を搬入する際に壁面に接触しやすいため、クッション材で四方を囲み万全の対策を講じました。これにより、搬出入作業中に共用部分を傷つけるリスクを最小限に抑えています。

 

さらに、ビル管理会社との事前打ち合わせも欠かしません。搬出入に使用するエレベーターの利用時間や経路を調整し、他のテナント様の業務やビル利用者の動線に極力影響を与えないよう計画しました。特に、荷物の運搬がビルの利用者と重ならない時間帯を選定し、作業届を提出することで管理側との連携を図りました。作業スタッフ全員にも事前に安全留意事項を共有し、役割分担と当日の段取りを周知徹底してから作業に臨みました。
 

3. 搬出・搬入作業の流れと工夫点

当日の作業は、事前準備に従ってスムーズに進行しました。以下に、搬出から搬入までの大まかな流れとその中で工夫したポイントをご紹介します。
 

  1. 搬出作業(旧オフィスからの運び出し):
    朝一番に作業チーム全員で最終打ち合わせを行い、各担当の役割を確認しました。その後、旧オフィスフロアにてデスクや椅子などのオフィス家具を順次運び出しました。比較的小型のオフィスチェアやワゴンは一度に複数まとめて台車に載せ、一気に移動することで効率化を図りました。

    大型のデスクは周囲の壁やドアにぶつからないよう慎重に搬出し、必要に応じて脚部を取り外して運び出しました。重量のある複合機については、スタッフ数名で持ち上げると同時に下に台車を差し込み、安全に載せて移動できるよう工夫しました。
     
  2. 運搬(エレベーターでの移動):
    搬出した荷物はエレベーターにて新フロアまで運搬しました。エレベーター内にはあらかじめ養生が施されていたため、大型家具を載せる際も壁や床を傷つける心配がありませんでした。チームを二手に分け、一方は旧フロアでエレベーターへの積み込みを担当し、もう一方は新フロアでの荷受けを担当することで、エレベーター到着のたびにスムーズな積み降ろしが可能となりました。

    また、荷物のサイズに応じて一度に運べる個数を見極め、エレベーターの稼働を無駄にしないよう段取り良く作業を進めることができました。例えば、デスクなどの大型家具は一度に1台ずつ安全に固定して運搬し、椅子や小物類は複数まとめて運ぶことで回数を減らしました。
     
  3. 搬入作業(新フロアでの配置:
    新しいオフィスフロアに到着した荷物は、あらかじめ決めておいた配置場所まで運び入れました。各デスクはフロアのレイアウト図に沿って配置し、必要に応じて脚を再度取り付けて設置しました。

    書類棚や複合機といった重量物も、床を傷つけないよう慎重に所定の位置まで移動させました。搬入の際には床にも養生シートを敷いていたため、重い荷物を引きずることなくスムーズに設置することができました。チーム内で声を掛け合いながら微調整を行い、全ての家具がきれいに収まり動線の確保も確認しました。

     

4. 現場での気づきやトラブル、対応した内容

作業当日、予定通りに進めていても現場ならではのハプニングや新たな発見がありました。その中でも印象に残ったのは、ビル利用者とのエレベーター利用の重複です。ちょうどお昼時になるとビルのテナント社員の方々が外出されるタイミングと重なり、エレベーターが一時的に混雑しました。

私たち作業チームは、安全と周囲への配慮を優先し、しばらくの間エレベーターの使用を中断して待機する判断をしました。他の利用者の方から感謝の声を掛けていただき、プロの業者としてマナーを守ることの大切さを改めて感じる場面でした。内心では作業スケジュールへの影響を少し心配する気持ちもありましたが、焦らず冷静に対応することで結果的に大きな遅延なく再開でき、柔軟な対処の重要性を実感した次第です。

 

また、狭い動線での大型家具の取り回しにも工夫が必要だと改めて気づきました。
例えば、廊下の曲がり角でデスクを運搬する際には、角度を細かく調整しながらゆっくりと回転させる必要があり、チーム全員で声を掛け合って慎重に移動させました。このような場面では、事前に想定していた通り複数人で協力して持ち上げることでスムーズに乗り切れました。

さらに、搬出作業中にデスクの角がドア枠に一瞬当たってしまうハプニングもありましたが、幸い厚手の養生材を当てていたおかげで傷は付かずに済みました。事前の養生対策が功を奏した瞬間であり、改めて安全対策の効果と重要性を感じた次第です。
 

5. 作業完了後の仕上げ作業と振り返り

すべての家具・機器の搬入が完了した後、現場の仕上げ作業に移りました。
まず、廊下やエレベーター内に敷設していた養生材を丁寧に撤去し、共用部を原状回復しました。養生シートを剥がした際には、テープの糊残りやほこりがないか確認し、必要に応じて清掃を行いました。搬出入の途中で発生した梱包材や不要となった部材(もしあれば)も全て回収し、作業エリア周辺を綺麗に清掃しました。

最後に、移設したオフィス家具が所定の位置に正しく配置されていることを再確認し、各設備の動作(複合機の通電確認等)もチェックしました。

 

今回の作業は、大きなトラブルもなく無事に完了しました。お客様から特段のコメントはいただきませんでしたが、これは裏を返せば問題なく期待通りに作業が完了した証拠と受け止めております。予定していた時間内に安全に作業を終えられたことで、現場スタッフ一同、大きな達成感を得ました。振り返りとして、事前準備の徹底やチーム内の円滑なコミュニケーション、そして現場での柔軟な対応が功を奏したと実感しております。

今後も今回の経験と気づきを活かし、オフィス移転やレイアウト変更に伴う搬出入作業において、安全第一で高品質なサービスを提供していきたいと考えております。
 

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