カフェ新規オープン前の飲食店 美装清掃作業報告(2025年4月実施)
1. 作業概要
2025年4月、新規オープン予定のカフェ店舗にて飲食店 美装清掃の作業を担当しました。作業当日は早朝に2名の清掃スタッフで現場に到着し、店内外の状況を確認しました。まず、照明や水道など設備の稼働をチェックし、必要な清掃用具と機材を搬入します。新築店舗特有の細かな粉塵や建築資材の残りが床や設備に散見されたため、事前にそれらを除去する段取りを立てました。また、清掃対象エリア(客席フロア、厨房、トイレ、スタッフルームなど)の優先順位を決め、各自の役割分担を確認しました。作業準備では、安全確保のため動線を確保し、養生マットを敷いて床や壁を傷つけない工夫も行っています。
2. 床清掃
まず最初に床の清掃から開始しました。カフェの客席フロアはタイルカーペット仕上げで、新品ゆえに施工粉やホコリが目立っていました。業務用の強力バキュームクリーナーを用いて、床全面のゴミやホコリを丁寧に吸い取りました。その際、床の隅やテーブル脚周りなど、見落とされがちな箇所もしっかりとノズルを使って清掃しています。掃除機による乾式清掃で大半のホコリを除去した後、モップによる拭き掃除を実施しました。新しい床材を傷めないよう、水拭きは極力控え、微湿状態のモップで表面の薄い汚れを拭き取りました。最後に、スタッフ全員で床全体を見渡し、光の角度を変えてムラや拭き残しがないか確認しました。
3. 壁面・天井清掃
次に、壁面と天井の清掃に取りかかりました。カフェ店内の壁は明るい色の新しいクロス(壁紙)で、一見綺麗に見えますが、施工時の手垢や指紋が所々に付着していました。特に照明の角度によっては壁の汚れ・指紋が目立つため、軟らかいマイクロファイバークロスを使い、中性洗剤を薄めた洗浄液で丁寧に拭き上げました。この工程では、クロスが湿りすぎると壁紙を傷めたりシミになる恐れがあるため、固く絞った布で軽く汚れを落とし、すぐに乾いた布で空拭きして仕上げています。指紋ひとつ残さないつもりで隅々までチェックしながら拭き掃除を行い、飲食店 美装清掃のプロとしてのこだわりを発揮しました。
天井については、換気口や照明器具周辺に付着したホコリを除去することが中心です。脚立に上り、安全に配慮しながら高所作業を行いました。換気ダクトの吹き出し口やスピーカーグリルなどにも薄いホコリが溜まっていたため、ハンドモップやハンディ掃除機でしっかり吸い取りました。天井面そのものは大きな汚れはありませんでしたが、新築特有の石膏ボードの粉がうっすら付着していたため、乾いたモップでやさしく拭き掃除しています。作業中、細かな粉塵が再度床に落ちる可能性があるため、最後にもう一度軽く床をダスティングして二次汚れも取り除きました。
4. 厨房清掃
続いて、厨房(キッチン)エリアの清掃に移りました。カフェとはいえ調理スペースがありますので、飲食店として衛生的に保つための美装清掃が欠かせません。新規設置された厨房機器(オーブン、シンク、冷蔵庫など)は使用前で油汚れはありませんが、製造時の保護シールや梱包材の粘着跡が所々残っていました。まず、それらのシール剥がし作業を丁寧に行います。プラスチックヘラと専用の接着剤除去剤を用いて、ステンレスやガラス面に残ったテープ糊を傷つけないよう慎重に除去しました。
次に、シンクや調理台の表面を中性洗剤で洗浄し、水垢や指紋跡を拭き取ります。蛇口まわりや排水口も新品ゆえの金属粉や汚れをブラシで清掃し、除菌クリーナーで仕上げました。床の排水溝(グリストラップ)は開店前に清掃しておくことで、初日から排水が詰まるリスクを減らします。格子蓋を外し、内部に落ちていた建築残材やゴミを取り除き、殺菌剤を投入して清潔な状態に整えました。また、厨房壁面のパネルも布で拭き上げ、調理中に飛散しうるホコリを事前に除去しています。厨房全体を見渡し、ステンレス面に拭きムラがないか、備品棚にホコリが残っていないかを最終確認しました。
7. スタッフルーム清掃
スタッフルーム(従業員用控室・バックヤード)も忘れてはならない清掃箇所です。店舗全体の美装清掃では、お客様の目に触れる客席エリアだけでなく、従業員が日々使うスペースも清潔に保つことが大切です。スタッフルームにはロッカーや棚が設置されており、その上部や裏にも施工時の木くずやホコリが溜まっていました。まず、棚やロッカーの上をハンディモップで払い、床に落ちたホコリを掃除機で吸い取ります。棚板やロッカーの扉表面も、中性洗剤を含ませた布で拭き、手垢や搬入時についた汚れを除去しました。
給湯ポットや電子レンジなどの備品も配置されていたため、これらも軽く拭いてホコリを落としています。スタッフルームの床は客席同様カーペットタイルでしたので、メインフロアと同時にバキューム清掃と拭き掃除を済ませています。壁や窓についても同様に、目に見えない汚れが無いか点検し、必要に応じて拭き取りました。特にエアコンの吸気口(スタッフルーム内にも小型の換気扇がありました)にはホコリが蓄積しやすいため、ブラシでかき出し掃除機で吸引しています。従業員が快適に使える空間となるよう、隅々まで目を配りました。
8. 仕上げ確認
全エリアの清掃作業終了後、店舗責任者様立ち会いのもと仕上げ確認を行いました。清掃箇所ごとに不備がないか、再度チェックリストに沿って点検します。特にガラスの拭き残しや床の清掃ムラ、壁の指紋の見落としなどはないか、異なる角度から光を当てて確認しました。私たちは「綺麗にしたつもり」ではなく「誰が見ても清潔」と感じられる状態を目標にしているため、細心の注意を払います。店舗責任者様からも「壁や窓が想像以上に綺麗になっていて驚きました」とのお言葉をいただき、プロとしての腕の見せ所を発揮できたと実感しました。
また、作業中に気付いた設備の不具合や傷などがあればこの段階で報告します。今回は大きなトラブルはありませんでしたが、壁の一部に施工時の塗料飛び散りがあったため、清掃時に発見しオーナー様に共有しました。開店前にそのような点を洗い出すのも、美装清掃業者の重要な役割です。最終的に、全員で店舗内を通して歩き回り、清掃漏れがない完璧な状態を確認できました。
9. 消臭作業
清掃が完了し見た目が美しく整った後、空間の匂いにも配慮しました。新築の店舗には塗料や新しい家具の匂いが残っている場合があります。お客様が入店した際に不快に感じないよう、消臭作業を実施しました。具体的には、業務用の消臭剤を店内の空気中に霧吹きし、壁やカーテンに染み付いた臭い成分を中和させました。また、厨房にはわずかに塗装臭が残っていたため、小型のオゾン発生器を用いて短時間稼働させ、空気中の臭気分子を分解しています。オゾン処理後は十分に換気を行い、安全かつ爽やかな空気環境を確保しました。
さらに、トイレやスタッフルームなど閉鎖的な空間にも消臭スプレーを吹きかけ、空気清浄機を一時的に稼働させるなどして、施設全体の空気をリフレッシュしました。最後に、カフェらしい穏やかな香りのアロマディフューザーを入口に設置し、開店時に心地よい香りがお客様を迎える準備を整えています。
10. 道具の撤収
全ての作業と確認が完了した後、使用した清掃道具や機材の撤収を行いました。脚立や掃除機、モップ類は店内を傷つけないよう慎重に運び出し、持ち込んだ資器材を車両に積み込みます。残った清掃廃棄物(汚れた雑巾、使い終わったマスクや手袋、回収したゴミなど)は当社で責任をもって持ち帰り、適切に処分しました。現場を退出する前にもう一度振り返り、忘れ物や消し忘れの照明がないかを確認します。清掃後の店内は、ホコリひとつない状態で開店を待つばかりです。
最後に入口ドアを静かに閉め、鍵の施錠を確認して作業終了となりました。今回の飲食店 美装清掃作業は、約7時間(朝8時から午後3時)をかけ、2名の清掃スタッフで無事完了しました。店舗のオーナー様からは仕上がりにご満足いただき、私たち清掃スタッフにとっても達成感のある現場となりました。