無垢フローリングのウレタン補修実績
築15年の一般住宅にて、リビングの無垢フローリングに施されたウレタン塗装の補修工事を実施しました。本工事では、無垢材の特性とウレタン塗装の性質を考慮し、適切な補修方法を選択しました。以下、作業の詳細をご報告いたします。
1.現場調査と準備
フローリングの状態を詳細に調査し、ウレタン塗装の劣化度合いを確認しました。無垢材に適したウレタン塗料を選定し、必要な工具を準備しました。
2.表面清掃
専用クリーナーを用いてフローリング全体を丁寧に清掃し、埃や油分を除去しました。
3.既存ウレタン塗装の除去
劣化した部分のウレタン塗装を以下の手順で除去しました:
細目のサンドペーパーを使用し、慎重に研磨。
木目を傷つけないよう、繊維方向に沿って作業。
研磨後の粉塵を丁寧に除去。
4.下地処理
無垢材の表面を整えるため、以下の作業を行いました:
極細目のサンドペーパーで軽く研磨し、表面を滑らかに。
木材用コンディショナーを塗布し、塗料の浸透性を向上。
5.ウレタン塗装の塗布
新しいウレタン塗料を以下の手順で塗布しました:
刷毛を使用し、木目に沿って薄く均一に塗布。
乾燥後、軽く研磨し、2度塗りを実施。
最終層は塗りムラが出ないよう特に注意して塗布。
6.乾燥と養生
塗装完了後、十分な乾燥時間を設けました。この間、室内の換気と温湿度管理に気を配りました。
7.仕上げ処理
完全に乾燥した後、以下の作業を行いました:
極細目のサンドペーパーで軽く研磨し、表面を整える。
専用のワックスを薄く塗布し、光沢を調整。
8.効果の確認
補修前後で色味や光沢を確認し、周囲のフローリングとの違和感がないことを確認しました。
9.お客様への説明と引き渡し
補修箇所の取り扱い方法や、今後のメンテナンス方法について詳しく説明しました。特に、定期的なワックスがけの重要性を強調しました。
本工事により、無垢フローリングの美観が回復し、木材本来の風合いが蘇りました。お客様からは「新築時の輝きが戻った」「木の質感が生き返った」といった声をいただき、高い評価を得ることができました。
無垢フローリングのウレタン補修は、木材の特性を理解し、適切な方法と材料を選択することが重要です。今回の経験を活かし、今後も質の高い補修作業を提供していきたいと思います。