築30年住宅のガス給湯器交換・ガスコンロ設置工事(施工事例)

築30年住宅のガス給湯器交換・ガスコンロ設置工事(東京都内施工事例)

東京都内にある築30年の一般住宅にて、古くなったガス給湯器を新型に交換し、新しくガスコンロも設置する工事を行いました。

老朽化した設備による不調や安全性への不安を解消し、最新機器によって効率と使い勝手を向上させることが目的です。私たちプロのガス設備業者として、安全第一を徹底しながら作業にあたり、お客様に安心していただける施工を心掛けました。
 

1. 事前調査と準備

工事に先立ち、まず現場の事前調査を実施しました。既存のガス配管の状態や、新たに機器を設置する場所の寸法・周辺環境を入念に確認しました。築30年ということもあり配管には経年劣化が見られる可能性があるため、ガス漏れの跡や腐食がないか注意深く見て回りました。また、ガス会社とも事前に連携し、現在のガスメーターの容量で新しい給湯器が問題なく使用できるかを確認しました。必要な工具類や材料の準備も怠りませんでした。新しいガス給湯器本体とガスコンロについては、取り付けに必要な部品がすべて揃っているか開梱して確認し、すぐ施工に取り掛かれるようスタンバイしました。
 

2. 安全確認と既存機器の撤去

実際の作業に入る前に、安全確保のための処置を徹底しました。まず家屋のガスの元栓をしっかりと締め、あわせて給湯器やキッチン周りの電源も確実に遮断しました。これはガス漏れや感電といった事故を未然に防ぐ基本中の基本です。

次に、既存の古い給湯器を慎重に取り外しました。給湯器には水が溜まっているため、事前に給水バルブを閉じて機器内部の水を抜き、取り外し作業中に水漏れしないよう配慮しました。古い給湯器本体は重量がありますので、二人がかりで安全に撤去しました。取り外した後は、壁から出ているガス配管や給湯・給水配管の接続口に損傷や錆び付きがないかを丁寧に確認しました。長年使われていたこともあり配管接続部に多少の汚れが見られましたが、大きな劣化はなく安心しました。
 

3. 新規ガス給湯器の設置

続いて、新しいガス給湯器の本体を所定の位置に据え付けました。設置場所は屋外の前と同じ位置ですが、高さや固定金具の位置を微調整し、しっかり水平かつ安定するよう調整しました。次に、既存の配管に新しい給湯器を接続していきました。給水・給湯・ガスそれぞれの配管をひとつずつ確実に接続し、新しいパッキン(シール材)を使用して気密性を高めました。工具を使って接続部を増し締めした後、一度目視で各接続から漏れがないか確認しました。

あわせて、給湯器の排気筒(排気煙突)も適切に取り付けました。排気筒は屋内で発生した燃焼ガスを屋外に安全に排出する重要な経路ですので、取り付け角度や接続部のシールに細心の注意を払い、確実に屋外まで導きました。排気筒の先端もしっかり固定し、強風時にも外れないよう対策を施しました。
 

4. 新規ガスコンロの設置

屋外の給湯器設置が完了したら、屋内のキッチンに移ってガスコンロの交換作業を行いました。まず古いガスコンロが設置されていた場合はそれを撤去し、キッチンの設置個所を清掃します。今回は新規にビルトインコンロを導入するケースでしたので、キッチン台の開口部サイズを確認し、新しいコンロ本体を丁寧に据え付けました。既存のガス配管とコンロを接続する際には、ガス管の継手にシールテープを巻くなどしてガス漏れ対策を実施しました。

コンロ本体の水平を水準器で確認し、ガタつきや傾きがないよう調整しました。ビス留め箇所を増し締めし、コンロがしっかり固定されていることを確認しました。見た目にもグラつきがなく安定した状態となり、お客様にも安心してお使いいただける設置ができました。

 

5. 配管の気密試験

すべての機器と配管類の接続が完了した段階で、ガス漏れがないかの気密試験を実施しました。具体的には、携帯型のガス検知器(ガス漏れセンサー)を使い、ガス給湯器およびガスコンロに接続した全ての配管接続部を一本ずつ丁寧にチェックしました。接続部付近に検知器のセンサー部分を当て、わずかなガスの臭いでも感知できるようゆっくりとなぞっていきました。

また念のため、石鹸水(シャボン水)を接続部分に塗布して泡の発生がないか見るなど、アナログな方法でも二重に確認しました。プロの現場ではここまで徹底的に漏洩検査を行うことで、万が一見落としがあっても事故を防げるよう努めています。この現場でも、すべての接続箇所でガス漏れがないことを確認できました。
 

6. 試運転と調整

ガス配管の安全が確認できたところで、ガスの元栓を再び開放し、新しい給湯器とコンロの試運転を行いました。まず給湯器については、リモコンを操作してお湯張りや給湯を実行し、設定温度どおりのお湯が出るか、点火や燃焼が安定して行われているかを確認しました。今回はお客様が普段使われる温度である40℃前後に設定し、お風呂場とキッチン双方でお湯が適切に出ることを確かめました。

ガスコンロについても、全てのバーナーに点火し弱火から強火まで火力調整がスムーズにできるか試しました。点火不良による立ち消えや、異常燃焼による不安定な炎が出ないことを確認し、火力つまみの動作も問題ないことをチェックしました。機器ごとの微調整として、給湯器のリモコン表示設定やコンロの点火プラグの状態確認なども行い、総合的に新しい機器が正常に動作する状態に仕上げました。
 

7. 安全機能の確認

ガス機器には万一の事故を防ぐための各種安全装置が備わっています。設置後には、それら安全機能が正しく働くかも確認しました。給湯器に関しては、過熱防止装置や不完全燃焼防止装置が作動する条件を満たした際に、自動停止するかどうかを点検しました。実際に炎が異常に大きくなりすぎないか監視し、万が一過熱状態になった場合には安全装置が作動して給湯器が停止することを確認しました。

ガスコンロについては、立ち消え安全装置(フレームロッド式)をテストしました。意図的に弱火状態にして風を当てて炎を吹き消し、一定時間後に自動的にガスが止まるかを確認しました。これによって、万が一火が消えてしまってもガスが出続ける危険がないことを実証しました。どちらの機器も安全機能が正常に働いており、非常時の備えも万全です。
 

8. 清掃と最終確認

工事が一通り完了した後、現場の清掃を行いました。取り外し作業で出た古い給湯器や梱包材のゴミはもちろん、配管作業時に出たホコリやサビ片なども丁寧に掃き掃除・拭き掃除を行いました。屋内外とも施工前よりきれいな状態になるよう心掛け、作業箇所周辺の美観を整えました。工具の置き忘れがないかもこの時点で最終チェックしました。そして最後に、改めて給湯器とコンロの全体を点検しました。

配管接続部のバルブが開いていること(開け忘れがないか)、各部品が正しく固定されていること、リモコン設定が初期状態になっていないかなど細かい点まで再度確認しました。

私自身、経験上この最終確認で見落としに気づくことも稀にありますので、チェックシートに沿って隅々まで確認を徹底しました。安全性・機能性ともに問題ない最終状態を確認し、工事完了となりました。
 

9. お客様への説明と引き渡し

今回の工事によって、築30年のお宅のガス設備が安全かつ効率的に一新されました。最新型のガス給湯器と高性能なガスコンロを導入したことで、エネルギー効率が大幅に向上し、お客様の光熱費削減にもつながる見込みです。実際にお客様からは「新しい給湯器のおかげでお湯の出が良くなり、安心して使えるようになった」「コンロの火力調整が以前よりスムーズで料理がしやすくなった」といった嬉しいお声をいただきました。

長年使っていた古い設備を交換したことで、安全面の不安が解消されただけでなく、日々の使い勝手も向上し、施工者としても大変うれしく思います。

ガス給湯器の交換は安全性が何より重要な工事ですが、プロの確かな技術と入念なチェックによって今回も無事故で完了しました。この経験を活かし、今後も東京都内でガス機器の交換・設置工事を行う際には、お客様に寄り添った丁寧な対応と確実な施工を心掛けて参ります。

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