耐用年数を過ぎた浄化槽から下水道への切替工事
築35年の一般住宅にて、老朽化した浄化槽から公共下水道への切り替え工事を実施しました。本工事では、環境への配慮と長期的な維持管理の容易さを目指しました。
1.事前調査と準備
まず、既存の浄化槽の位置と公共下水道の接続点を確認しました。必要な許可申請を行い、工事に必要な資材と機材を準備しました。
2.作業エリアの確保
浄化槽周辺と公共下水道接続点までの作業エリアを設定し、安全対策を講じました。
3.既存浄化槽の撤去
浄化槽上のコンクリートをカッターで切断し、上部を撤去しました。浄化槽内部を清掃し、底部に穴を開けて水が溜まらないようにしました。
4.新規配管の敷設
浄化槽から公共下水道の接続点まで、適切な勾配を確保しながら新しい配管を敷設しました。途中に必要な桝を設置し、排水の流れを確保しました。
5.接続作業
新設した配管を公共下水道の取り付け管に接続しました。接続部分の水密性を確保するため、特殊な継手を使用しました。
6.埋め戻しと復旧
配管周りを砂で埋め戻し、地表面を整地しました。浄化槽があった箇所も真砂土で埋め戻し、表面をコンクリートで仕上げました。
7.検査と試運転
全ての接続が完了した後、カメラ検査を実施し、配管に問題がないことを確認しました。その後、実際に水を流して排水状況を確認しました。
8.清掃と引き渡し
作業エリア全体を丁寧に清掃し、お客様に新しい下水道システムの使用上の注意点を説明しました。
本工事により、環境負荷の低減と維持管理の簡素化が実現しました。