厨房排水溝クリーニング作業報告(都内百貨店フードコート)
深夜、都内百貨店フードコート内の厨房で排水溝クリーニング作業を実施しました。
本報告書ではプロの視点から、その作業手順と成果について詳述いたします。
1. 施工準備
作業は深夜に行われるため、事前に必要な機材とケミカルを現場に準備しました。油脂汚れ除去用の洗剤「グリスト1200」をはじめ、ウェットバキューム(業務用水吸引掃除機)、各種ブラシ、汚水回収用の大型容器などを厨房内に配置しました。
また、清掃スタッフは防護具(ゴム手袋・長靴等)を着用し、周囲の厨房設備を汚さないよう養生シートを敷くなどの対策も実施しました。万全の準備を整えた上で、深夜の厨房排水溝クリーニング作業に着手しました。
2. バキューム作業
蓋を外すと、排水枡内部には黄土色の泡立った油汚れや粘性の高い汚泥が厚く堆積しているのが確認できました。
この時点で、長期間にわたり十分な清掃が行われていなかったことが現場経験から推察されました。まずは業務用ウェットバキュームを用い、溜まっていた汚水や柔らかくなった汚泥を丁寧に吸引しました。吸引した汚水と汚泥は専用の容器に漏れなく回収し、厨房内を汚さないよう細心の注意を払いながら作業を行いました。
3. ケミカル洗浄
次に、油脂汚れ専用洗剤である「グリスト1200」を適切に希釈し、排水枡の内部全体に噴霧するとともに、取り外した蓋の裏面にも吹きかけました。洗剤成分を汚れに浸透させるため数分間放置した後、硬質ブラシで枡の内壁や底面にこびりついた頑固な油脂汚れを入念に擦り落としました。
黄土色に変色した泡が汚れとともに浮き上がり、排水枡の隅々からドロドロとした油塊が次々に剥離していきました。蓄積物を完全に除去できるよう細部までブラッシングし、その後、雑巾で洗剤と汚れをしっかり拭き取りました。蓋についても、溝や裏面に付着した汚れを洗浄し、表面のベタつきを完全に取り除きました。こうした徹底したケミカル洗浄により、排水枡の黒い底面が見える状態まで清掃が完了しました。
4. 復旧・撤収
洗浄後、排水枡内には適量の清水を入れて水封機能を復旧させた上で、蓋を丁寧に元の状態に取り付け直しました。周囲に飛散した汚れや洗剤液も残さず拭き取り、厨房の床面を清掃して汚れが残らないよう仕上げました。
使用した機材やブラシ類はすべて回収し、忘れ物がないことを確認しました。最後に作業箇所全体を点検し、異常がないことを確かめてから現場を退出しました。深夜帯の施工でしたが、人のいない時間を活用したことで厨房業務への影響もなく、翌朝には清潔な状態で使用できるよう復旧を完了しました。
5. 総評・今後の提案
総括すると、作業前は排水枡内部が油脂汚れで厚く覆われ、排水不良や悪臭発生のリスクが高い状態でした。しかし、今回の清掃作業によってそうした蓄積汚れを徹底除去でき、衛生面と排水効率が大幅に改善されました。
今回の施工は単発での対応でしたが、今後この状態を維持するためには定期的な厨房排水溝クリーニングの実施を強くお勧めいたします。例えば3〜6ヶ月に一度、プロによる清掃を継続することで油脂汚れの過度な蓄積を防ぎ、悪臭や排水詰まりのリスクを低減できます。また、日頃からグリストラップ内の簡易清掃を行っていただくことで、清潔な厨房環境を長く保つことが可能です。引き続き当社の清掃サービスがお役に立てましたら幸いです。