ベーカリー厨房でのグリストラップ蓋交換作業報告

2025/08/26

埼玉県ベーカリー厨房でのグリストラップ蓋交換作業報告

埼玉県内にあるベーカリーの厨房にて、グリストラップ蓋交換を5枚まとめて実施しました。
作業日は2025年6月4日で、閉店後の17:00~18:00にかけて行いました。
老朽化した既存のグリストラップ蓋を取り外し、新品の蓋に取り替える作業です。
本記事では、飲食店の厨房設備を安全・衛生的に維持するための蓋交換手順やポイントを現場目線で詳しく解説します。
厨房のメンテナンスに携わるオーナー様や厨房管理者の方にとって、参考になる実例となるでしょう。

現場状況と事前準備

今回作業を行ったベーカリー厨房では、床に埋め込まれたグリストラップに縞鋼板製(滑り止め付き)の蓋が5枚設置されていました。
経年によるサビと汚れで蓋の劣化が進み、一部には持ち上げ用の取っ手が無く、丸い穴だけが開いた状態でした(取っ手穴の周囲がサビで傷んでいました)。
蓋の強度低下や悪臭漏れ、さらには蓋の破損による事故のリスクも考えられるため、定期的な交換が必要と判断しました。

事前に新しい5枚の蓋を採寸・発注して取り寄せておき、当日はそれらを現場に持ち込みました。
新規の蓋は鉄製縞鋼板に黒い防錆コーティングが施されており、耐久性と防食性が向上しています。
作業前には厨房の営業終了を待ってから取り掛かり、周囲の調理器具や床を汚さないよう十分に養生(保護シート敷き)を行いました。

古い蓋の取り外しと処分

まず初めに、古い蓋を一枚ずつ慎重に取り外していきました。
蓋には固定用のネジなどは無く重ねて置いてあるだけなので、マイナスドライバーや専用フックを古い蓋の丸穴に差し込み、ゆっくり持ち上げて取り外します。
今回の蓋は取っ手が付いていないため、持ち上げ時には滑らないよう手袋をしてしっかりと保持し、腰を落として安全な姿勢で持ち上げました。

取り外した古い蓋は、すぐ横に広げた養生シートの上に仮置きします。
こうすることで、蓋に付着した油汚れやサビ片が床に直接落ちるのを防げます。
5枚すべての古い蓋を外し終えたら、それらは当社で回収して産業廃棄物として適切に処分しました。
古い蓋は長年の使用でかなり重量があり、サビもひどい状態でしたが、スムーズに引き上げ処分まで完了しました。

蓋座面の清掃と新規蓋の設置

古い蓋を全て外した後、グリストラップ本体の上枠(蓋の座面)に溜まった汚れをヘラ(スクレーパー)で丁寧に除去しました。
長年蓋の隙間に詰まっていた油汚れやゴミを取り除くことで、新しい蓋がしっかりと密着し、ガタつきや隙間からの悪臭漏れを防ぐことができます。
この清掃工程は地味ですが、蓋交換の仕上がりを左右する重要なポイントです。

清掃後、用意していた新品の蓋5枚を順番に設置していきます。
サイズは発注時に現場採寸したものとピッタリ合っているため、各蓋は無理なく収まりました。
黒いコーティングが施された新品の蓋は光沢があり、見た目にも厨房の床面が引き締まった印象です。
滑り止め模様付きの縞鋼板仕様であるため、スタッフが踏んでも滑りにくく安全面でも安心です。
一枚一枚確実に所定の位置に収め、ぐらつきがないか踏みながら最終確認を行いました。

作業のポイントと現場の所感

今回の作業で特に工夫したポイントは以下の通りです。

  • 衛生面への配慮:
    蓋を外す際に油汚れが飛び散る可能性があるため、あらかじめ養生シートを床に敷き、作業中は清潔な作業服・手袋を着用しました。
    また、蓋の裏面に付着した汚泥はウエスで拭き取ってから運搬し、厨房内を汚さないよう徹底しています。

  • 取っ手なし蓋の取り扱い:
    古い蓋には取っ手が無いため、持ち上げ用の穴に差し込む工具選びが重要です。
    サビで脆くなった穴を壊さないよう、先端が平たいマイナスドライバーを使用し、力を分散させてゆっくり持ち上げました。

  • 重量物の安全な作業:
    厚手鉄板の蓋は一枚でも非常に重いため、必ず腰を落として安定した姿勢で持ち上げ、1枚ずつ確実に運搬しました。
    周囲に他のスタッフがいないことを確認し、事故防止に細心の注意を払っています。

これらの工夫により、作業は約1時間で予定通り完了しました。
作業後、厨房スタッフの方と一緒に新しい蓋を確認し、すべてがきれいに収まり安定していることを実感いただいています。
黒いコーティングのおかげで防サビ性能が高まっただけでなく、床との一体感も出て美観が向上したと感じました。
現場のプロの目線から見ても、安全性・衛生面で大きな改善が得られた施工です。

まとめ

本記事では、埼玉県のベーカリー厨房におけるグリストラップ蓋5枚の交換作業について、準備から施工手順、仕上げまで現場目線で詳しく解説しました。
老朽化したグリストラップの蓋を放置すると、悪臭の拡散や事故の原因になりかねません。
飲食店の厨房を安全に保ち衛生管理を徹底するためにも、蓋の損傷やサビが進行している場合はプロによる早めの交換が重要です。

実際の施工を通じて、事前準備の大切さや丁寧な清掃が仕上がりに直結することを改めて実感しました。
定期的なメンテナンスにより厨房設備を良好な状態に保つことで、スタッフの安全と店舗の衛生レベル向上につながります。
もし「グリストラップ蓋交換」を検討している方は、ぜひ今回の事例を参考にしてみてください。
私たちもプロの設備業者として、現場の状況に応じた最適な施工でお客様の厨房環境をサポートしてまいります。

この記事で紹介したサービス

サービスをもっと見る